Still Life with Artifacts about the Universe   /Oil on canvas / 72.7×90.9cm (F30) / 2018

NEWS 2018 8/4

熊倉涼子 個展「Pseudomer」を8月25日より開催致します。

 2016年に開催した「PICTOMANCY 」より2年の歳月を経て、新たに加わったモチーフ「人類が世界を解明するなかで一度は生まれ、科学が発達する中で忘れられていった「似非(pseudo)のかたち」による静物画の新作展です。ぜひご高覧ください。

The Earth   Oil on canvas / 45.5×37.9cm / 2018

The Earth     Oil on canvas / 45.5×37.9cm / 2018

 熊倉涼子の静物画の制作は、モチーフとなる物体を「作る」「組む」「撮影する」ことからスタートします。

 何度も練り直していくうちに、制作前に集めた図版から得た形態、そのイメージの持つ意味に対する「ずれ」や「ねじれ」といったエラーを発生するのですが、あえてその都度修正されることなく組み続けられます。

そしていくつものフィルター(作家の観点や手跡による)によって、オリジナルの形態や意味からどんどんかけ離れていき、最終的には似て非なるものになりますが、それは熊倉自身にとって「劣化コピー」というより「伝言ゲーム(時間の経過を含む)」に近いのだそうです。

 このような制作プロセスは、見たままをそのまま忠実に描いたつもりでも、写真とは別の世界が出来上がる「写実的に描くこと」への根源的な問いかけや新たな気づきもたらします。

今回モチーフとして新たに取り上げるのは、宇宙や地球、信仰にまつわる、古代の人々がこの世界について思い描いては更新を繰り返してきたかたちです。これらは彼らが実際に目にした事象と想像が混ざり合ったもので、事実とは似て非なる「似非(pseudo)のかたち」と言えます。

 前回までに取り上げた『ぬいぐるみ』は、熊倉の画面の中で、実際の生き物より生々しく描かれました。生き物ではないはずのぬいぐるみが「艶めかしい」あるいは「死んだような」印象を鑑賞者にもたらしました。

 本展「Pseudomer」で取り上げる「似非のかたち」が、熊倉の小宇宙(モチーフ台)で何度も組み上げられるプロセスで生じた「ずれ」や「ねじれ」をも忠実に描かれることでもたらされる、本物よりもリアルな真実味や、未開の新しい概念の発見をご期待ください。

Still Life with Reproductions of Portraits  Oil on canvas / 40.9×31.8cm (F6) /  2018

Still Life with Reproductions of Portraits     Oil on canvas / 40.9×31.8cm (F6) / 2018

 

熊倉 涼子 Ryoko Kumakura

 1991  東京都生まれ

2014  多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

 

〈受賞歴〉

2017  FACE 2017 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選

2014  多摩美術大学卒業制作展 福沢一郎賞

2013  平成25 年度 日本文化藝術財団奨学生

2011  第47 回神奈川県美術賞 準大賞受賞

 

 〈個展〉

2016  「PICTOMANCY」 RED AND BLUE GALLERY、東京

2013  「Frame In-out」 ギャラリーKINGYO、東京

 

 〈グループ展〉

2018  「DI-VISION/0」 熊倉涼子・永井天陽 二人展 TAV GALLERY、東京

  「ANOTHER LENS 新たな視点」 熊倉涼子・白井里実 二人展 JR上野駅 Breakステーションギャラリー、東京

2017  「密柑山スケッチブック」 (リトグラフ展) See Saw Gallery + hibit、名古屋

  「そ」 ( 日本文化藝術財団奨学生展) 京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパス、東京

2016   「吉原芸術大サービス2016」 旧吉原地区、東京

2015   「シブヤスタイル vol.9」 西武渋谷店美術画廊、東京

  「シブカル祭。 2015」 パルコミュージアム、東京

  「ART OSAKA 2015」 ホテルグランヴィア大阪、大阪

  「ASIA WEEK NEW YORK」 Bernarducci Meisel Gallery、ニューヨーク

2014   「THE ART FAIR +PLUS -ULTRA 2014 -ULTRA Category-」 スパイラルガーデン、東京

  「PLANET JAM」 MASATAKA CONTEMPORARY、東京

  「吉原芸術大サービス~春一番~」 旧吉原地区、東京

  「That I shall say good night till it be morrow.」 新宿眼科画廊、東京

 

 〈アートフェア〉

2018  「ART NAGOYA 2018」 ウェスティンナゴヤキャッスル、名古屋

2017  「ART NAGOYA 2017」 ウェスティンナゴヤキャッスル、名古屋

2015  「ART OSAKA 2015」 ホテルグランヴィア大阪、大阪

2014  「THE ART FAIR + PLUS-ULTRA – ULTRA Category-」 スパイラルガーデン、東京

 

 〈その他イベント〉

2017  和光大学クリエイティブ特別講義

2016  個展関連トーク 林道郎(美術史家/上智大学教授) × 飯盛希(批評家)