2015 - NEWS

10/22

 この度、RED AND BLUE GALLERYでは「33年前のDRUM PAINTING 島州一展」を11月7日よ開催致します。この”DRUM PAINTING”と名付けられた未発表の油彩のシリーズは、1980年代に島州一が三次元から二次元に次元変換する表現形式を模索していた頃の作品で、作家にとって実験的な記念すべき平面作品となります。是非ともご高覧の程、宜しくお願い致します。

 DRUM PAINTING 2  1982 Oil on canvas    F100(1622×1303mm)

DRUM PAINTING 2
1982
Oil on canvas
F100(1622×1303mm)

DRUM PAINTING  By SHIMA Kuniichi

1980年、文化庁芸術家在外研修員としてパリとニューヨークを中心に研修を積んだ一年だった。従来の 表現行為を如何にして2次元作品に転換できるかという問題を追及した毎日であった。

油性の粘土を指で板に塗り付け、その上に和紙を被せてコンテでフロータージュし、余白は指でちぎって 除去することで自分の行為が平面のオブジェとなることを発見し、それを多量に使って壁や床にインスタレー ションした。しかし、それでは本当の意味での平面作品になったとは承知せず、その翌年改めてフィラデルフ ィアやニューヨークにて制作を始めたのが “DRUM PAINTING”だった。

その技法は、丸い円筒に紙やカンヴァス、フィルムを巻き付けてその上に絵具が付いた筆で袈裟懸けに斬り つけるように叩き付けて描いた後に、巻き付けてあった平面の素材を円柱から取り外して、平らに拡げたとき に出来た痕跡がドラムペインティング “DRUM PAINTING”と名付けた作品となって生まれた。

そのコンセプトは、単に平らな面に描きつけるよりも円という立体に描き付けるとタッチのスピードが倍加 され、よりスピーディでダイナミックなタッチになると考えたからである。

以上の技法は1970年代の写真製版を使った立体作品や表現行為(イヴェント)から如何に平面絵画にその 体験を生かして行くかという自分にとって革命的な第一歩が、正に “DRUM PAINTING”なのである。

ヴァーチャルな現代に対して、この単純明快で即物的な33年前の “DRUM PAINTING”を世に問うてみたい。

 drum_shima

島州一(しま くにいち)

1935年 東京都麹町生まれ。多摩美術大学絵画科卒業。

1969年 カルピスの商標である黒人の扮装で画廊に座り、自分自身を作品とする。

70年代、写真製版を使った 立体版画で国内外で多くの賞を受賞。行為を作品化する。 パフォーマーとしても特異な存在。田中角栄と周恩来の顔を一万個のさざれ石に刷り、展覧会終了後川に返す 「石の版画」は代表作の一つ。サンパウロビエンナーレ、シドニービエンナーレなどの国際展の日本代表。

1980〜81年 文化庁芸術家在外研修員として欧米に留学。 70年代はBゼミスクールで造形的表現行為のゼミを持ち、80年代は東京芸術大学で版画の、2000年代は 武蔵野美術大学にて油絵の非常勤講師を勤める。 現在は油彩、水彩を中心に発表。 美術館での講習、講演の経験も多く持つ。作品は国内外の多くの美術館に収蔵される。 94年より浅間山連峰の裾野、長野県東部町(現在の東御市)にアトリエを構え移住し、現在に至る。

来年1月、埼玉県立近代美術館にて「アーティスト・プロジェクト: 島州一 世界の変換と再構築」が開催 される。

 

 

08/20

「トリコロール 辰野登恵子展」を9月1日より開催致します。

自分にしか創れない色。自分にしか創れない形。

その最良な色と形の出会いを追い求め続けた作家、辰野登恵子。

道半ばにして昨年急逝した作家の作品の中で、特にトリコロール3色をテーマに2012年パリのイデム工房で制作された版画作品5点と2006年制作の油彩作品2点を中心に展示致します。

是非ご高覧下さいますようお願い申し上げます。

Red and White 2006   Oil on Canvas 80.3×100cm

Red and White 2006 Oil on Canvas 80.3×100cm

05/15

ソウルとニューヨークで絵画を学び、韓紙(韓国の和紙)と日本の岩絵具を用いた独自の表現方法で創作活動を続けている、UNA LEE (ウナ リ 1975年生まれ)の弊ギャラリーでは初の個展を開催します。彼女が本展覧会に選んだタイトルは、『FULL』。人間にとって“尽きることのない強い欲望”を満たすことこそが、生きる証だと考えているからです。

 UNA LEEが20才の時、交通事故により救急搬送された韓国の病院で、約1か月間もの長い眠りから覚めたときに最初に感じたこと、それは“生きたい”という強い欲望でした。その後1年間の入院生活中、このシンプルな欲望を少しずつ満たす日々の中、今まで体験したことのない充実感(生きる歓び)を驚きとともに感じました。そしてこの人間の生きている証である“尽きることのない強い欲望”を絵画として表現したいと思うようになりました。

 UNA LEEの作品には全ての欲望を満たした象徴として、若くて美しい完璧な女性の肉体が描かれています。また同時に若さや美しさ、お金や社会的な地位に対して、時として強欲な人間のストーリーが必ず添えられています。それらのストーリーは、世界の寓話からインスピレーションを得ています。寓話の中でも日常の生活でも、往々にして強欲は愚かしい(恥ずかしい)と位置づけられますが、果たして “尽きることのない強い欲望”は、本当に愚かしく恥ずかしいことでしょうか?強欲こそが人間として生きている証であり、生きているだけで幸せ満杯(FULL)なのかもしれません。

 現在、彼女にとっての“尽きることのない強い欲望”は絵を描くことで、そのための最良の地と感じた東京へ昨年より拠点を移し、日本語の勉強も始めました。5月30日の17時からのオープニングレセプション他、作家在廊日にぜひお越しいただき、UNAの新作とともに日本語での交流をお楽しみいただけましたら幸いです。

 プロフィール

UNA LEE(本名:리우나/ 李銀奈)

1975年  韓国 忠清南道牙山市生まれ

 [Education]

2013年    梨花女子大学 大学院 韓国画学科 修士課程修了

2008年    梨花女子大学 造形芸術学部 韓国画学科卒業

2008年    New York University. Steinhardit IMPACT(公演芸術短期課程)修了

  [Exhibition]

2014年    Some Moves /Art Space RONDO (Tokyo) 個展

2014年    Some Moves / In-Sa Art Center (Seoul) 個展

2013年    Some Moves / In-Sa Art Center (Seoul) 個展

2013年    View the world / Kangneung national Museum グループ展

2013年    Afternoon / Ueno Museum (Tokyo)   グループ展

2012年    Some Moves / In-Sa Art Center(Seoul)

2011年    Gmarket G Art Fair Emerging Artist – the top spots amongst

2008年    Graduation Exhibition – School of Art,

                Ewha Womans University / Ewha Art Center.

 [Awards]

2009年    Gアートフェア1位(韓国のネットユーザーが選ぶ最高の人気作家)Gギャラリー

2008年    傾向美術大展 特選

2008年    アシアプ 2回参加

Peau-dâne

Peau-dâne

 

04/06

この度、レッドアンドブルーギャラリーではで阿部  紅(ABE Momi)の弊ギャラリーでは初の個展「ユーメイドリーム」11日より開催致します。

阿部 紅の描く抽象画、大胆な筆致と色使いから生まれるその二次元の世界は、荒削りながら風景とも架空の形象ともとれる様々な要素によって、見る者に一つ一つの作品に対し時間をかけて思索し、その世界観を味わうことを欲しているように思われます。

抽象画を描くこと、それは今の時代では既に希有なこだわりを持ち続け、キャンバスに油絵の具で制作を続ける作家の,長い歴史を経て来た絵画世界の使途として、また継承者とならんとすることへの強い意思でしょう。

ご高覧の程、よろしくお願い致します。

阿部  紅
1982年 宮城県生まれ
2007年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
2009年 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース終了

東京都在住

会期 4月11日(土)~5月2日(土)
休廊 日・祝・月曜日
時間 12:00~19:00

初日4月11日土曜日18時より、作家を囲んでレセプションパーティーを行います。

01/28

 来る1月31日(土)より2月21日(土)まで、ギャラリーコレクション展を開催致します。

昨年急逝した辰野登恵子のモノタイプを含む版画作品や、島州一の2006年から2008年にかけて制作された浅間山とその裾野に拡がる軽井沢のゴルフコースをコラボした版画作品。昨年初の個展を開催した葵雋卿の大作を含むカリグラフィーアート。また一昨年ワンダーウォール賞を受賞した阿部紅の弊ギャラリーでは初公開となるオイルパステル画などで構成します。

世代も作品も多種多様ではありますが、今年の弊ギャラリーのアクティビティーを占う意味で、乞うご期待下さい。心よりご来廊お待ちしております。

※初日31日18時より、ささやかなレセプションパーティーも予定しております。どうぞお気軽にお越し下さい。