2016 - NEWS

09/16

この度、「LESS IS MORE 辰野登恵子展」を9月27日から10月15日まで開催致します。

辰野登恵子が亡くなって2年が過ぎようとしている今、70年代からスタートした作家の全体像を検証する作業が始まっています。

これまでの回顧展、また今後全国各地で開催予定の展覧会などを通して、あらためてその真価が再認識、再評価されることでしょう。

「最小限にして最大のものを語りたい」

作家の残したこの言葉を手がかりに、おもに2000年代から2010年代に制作された油彩作品4点、版画作品4点を中心に展示し、いま一度その作品世界を顧みたいと思います。

ぜひご高覧下さいますようお願い申し上げます。

intheafternoon_web  In the afternoon  oil on canvas ,116.7×90.9cm,2008

 

■辰野登恵子 略歴

1950年 1月13日、長野県岡谷市生まれ

1972年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

1974年 東京藝術大学大学院(修士課程)修了

1996年 第46回芸術選奨文部大臣新人賞受賞

2003年 多摩美術大学客員教授

2004年 多摩美術大学教授

2013年 第54回毎日芸術賞受賞

2014年 9月29日、逝去(64歳没)

 

 

08/16

「PICTOMANCY 熊倉涼子 個展」会期中の9月3日土曜日17時から、美術批評家、美術史研究者の林 道郎氏をお招きしてトークイベントを開催します。参加は無料です。ただし事前申込制となりますので下記の方法にてお申込願います。
■トークイベント概要
日時  2016年9月3日(土) 17:00-19:00
登壇者  林 道郎さん(美術批評・美術史) × 本展覧会キュレーター 飯盛 希 
※お申込方法   
件名「トークイベント参加」、本文に、参加人数、お名前、お電話番号を明記のうえ、event@redandblue.jp までメールにてお申し込み下さい。  
・定員(20名)になり次第、受付を終了いたします。  
・ギャラリーからの返信メールが届かない場合は、営業時間内(12:00〜19:00)にお電話にてお問い合わせ下さい。

08/08

この度、「PICTOMANCY 熊倉涼子 個展」を8月27日(土)より9月10日(土)まで開催致します。
本展覧会はTAV GALLERY(2014年東京阿佐ヶ谷にオープン。アーティストではなくフリーランスで活動するキュレーターが所属し、次世代アーティストネットワークの構築に尽力している)との初めてのコラボレーションによる企画展です。是非ともご高覧の程、宜しくお願い致します。

  TAV GALLERYのホームページはこちらから。

「Still-life / Vanitas」 キャンバスに油彩 / 60.6×72.7cm / 2015

「Still-life / Vanitas」
キャンバスに油彩 / 60.6×72.7cm / 2015

■開催趣旨

熊倉涼子は一貫して〈ぬいぐるみ〉をモチーフに絵画を制作している。

初期作品では「だまし絵」に類する手法を採り、それらを写実的に描くことで、対象を筆致に置きかえ、イメージに変化させる絵画の営みと、私たちの想像――あるいは妄想――を喚起する装置である〈ぬいぐるみ〉の本性とを結びつけた。戯曲や童話を「背景」に用いたり、春画やプリクラの構図をとり入れたりすることで、鑑賞者によって恣意的な物語が代入される〈ぬいぐるみ〉という形象の寛容さを中心化し、他者のまなざしについて批判的な制作を行っていたのである。しかし、ひとつの技術的な絶頂は、テクスチャに腐心することから彼女を醒めさせた。どの形象もキャンバスの上では均質であるという、ある種、還元主義的な自覚によって、熊倉は「静物画」の系譜を批判的に継承するに至る。〈ぬいぐるみ〉とは、さまざまな形式によって捨象された、ほかならぬイメージである。「画中画」に類する巧智によって、モチーフとしてのイメージを二重化し、まったく質的に損なうことなく再現前することを可能にした。

熊倉は、もはや対象の把握に関する造形的な方法論に拘泥しない。絵画における「イリュージョン」の範疇は、単なる絵画鑑賞における錯覚的な効果にとどまらず、絵画そのもの――描かれたもの――の実在性を存在論的な審級において保障することにかかわっているのである。

■キュレーション 飯盛 希(いさかり まれ)
1990年生まれ 福岡県出身 
東京大学教養学部 超域文化科学科 卒業  
現在、東京大学大学院総合文化研究科 超域文化科学専攻 修士課程  
専門は美術批評、比較芸術

■アーティスト 熊倉涼子(くまくら りょうこ) 
1991年生まれ 東京都出身 
2014年  多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻 卒業

<受賞、その他> 
2011年  第47回神奈川県美術賞 準大賞受賞
2013年  平成25年度 日本文化藝術財団奨学生
2014年  多摩美術大学卒業制作展  福沢一郎賞

<個展> 
2013年  「Frame In-out」ギャラリーKINGYO(東京)

<グループ展> 
2014年  「That I shall say good night till it be morrow.」新宿眼科画廊(東京)
            「吉原芸術大サービス~春一番~」旧吉原地区にて(東京)
            「PLANET JAM」MASATAKA CONTEMPORARY(東京)
            「THE ART FAIR +PLUS-ULTRA -ULTRA Category-」 スパイラルガーデン(東京)
2015年  「ASIA WEEK NEW YORK」Bernarducci Meisel Gallery(ニューヨーク)
            「ART OSAKA 2015」ホテルグランヴィア大阪(大阪)
            「シブカル祭。2015」パルコミュージアム(東京)
            「シブヤスタイル vol.9」西武渋谷店美術画廊(東京)

 

04/01

4月12日から30日まで「絵画/空間演出/モノクローム 小作志野展」を開催致します。

 作家の小作志野(1964年東京生まれ)は、1998年のVOCA展への出品作から一貫してモデルのポートレイト、または自身の手を撮影した素材をもとに暗室作業によって、また近年はデジタル化しコンピュータに取り込むことによって絵画制作と同様に複雑な手作業を介在させることでユニークな平面作品を制作しております。

 同時にデジタル化によって大出力サイズの作品を空間演出装置として意識することにより、絵画が本来持つ外向きの力を実感出来る作品制作を目指し、一方で小さなサイズの作品は住空間の中での演出装置として捉えるなど、同じシリーズの作品ながら多様な可能性を試みています。

 しかしその出力サイズや展示される空間に拘らず、彼女の作品は極度に抑制された表現のなかにこそ生まれる静謐な緊張感と、写真と絵画の領域を横断的に行き来することで生まれる新たな平面作品の表現性が最大の特徴のように思われます。

 是非この機会にご高覧下さいますようお願い申し上げます。

 <作家コメント>

 本展覧会に展示する「te」のシリーズ作品は、”黒い背景に手”という一見すると実にシンプルな作品です。モノクロですから色彩すらありません。しかし、平面の可能性の探求や制作過程の複雑さ、シリーズ制作を通じての思いの変化や、展開の多様性など、簡単には書ききれない内容を含んでいます。

 本展覧会では特に、本作が持つ”平面作品と空間の様々なありかた”を体感していただけるものと思っております。これは、展示会場となるRED AND BLUE GALLERYの空間の性質により、凝縮して実現可能となる展示です。壁に展示される平面作品は、鑑賞者との関係ひとつ取っても実に多くの可能性を秘めていることを、見ることにより探求していただければ幸いです。

 <略歴>

1964  東京に生まれる。

1983  東京都都立芸術高校 美術科 絵画科(油画)卒

1990  東京芸術大学 美術学部 絵画科 油画科専攻 卒業

1992   同大学 大学院 美術研究科 版画科 修了

1992~93    同大学 美術学部 工芸科 金工専攻 鍛金科 研究生

1997~2006 同大学  芸術情報センター 非常勤講師 (コンピュータリテラシー・CG)

<主な展覧会>

1995「個展」写真 ⁄ 人物 ギャラリー イン ザ ブルー(宇都宮)

1996「個展」写真 ⁄ 人物2 工房 “親”(東京 恵比寿)

1997「個展」写真 ⁄ 人物3 工房 “親”(東京 恵比寿)

1998「個展」写真 ⁄ 人物4 ギャラリー工房 “親”(東京 恵比寿)   VOCA展’98(上野の森美術館)

1999「個展」<幾つかの試み>ギャラリー イン ザ ブルー(宇都宮)

2002「環境芸術学会 作品発表展覧会」淡路景観園芸学校(淡路島)

2005「個展」<手>ギャラリー イン ザ ブルー(宇都宮)

      「環境芸術学会 作品発表展覧会」札幌メディアパーク ⁄ スピカ(札幌)

2007「個展」<手2>巷房(東京 銀座)

2008  環境芸術学会 第9回大会「研究発表」「エキジビション」東京藝術大学大      学院映像研究科    新港校舎(横浜)

2009「個展」<手3>巷房・2(東京 銀座)

   「個展」<手2007-2009>ギャラリー・イン・ザ・ブルー (宇都宮)

   「個展」<手2007-2009>現代HEIGHTS Gallery Den (東京 北沢)

2011「個展」<手4>ギャラリー巷房・2(東京 銀座)

2012「開廊20周年記念展」ギャラリー・イン・ザ・ブルー (宇都宮)

2014「個展」<手5>ギャラリー巷房・2(東京 銀座)