2018 11/06

この度、RED AND BLUE GALLERY では松下誠子展「革命前夜2−風景が変わるとき−」を11月17日より開催致します。

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 昨年5月に開催した「革命前夜」ではギャラリーの床一面に170個のワックス製ブロックを敷き詰めて巨大な女性の顔のオブジェを作ってみせた松下誠子でしたが、続編である今回は床だけではなくギャラリー空間すべてを自在に使ったインスタレーションを行います。それはこれまでも繰り返し制作して来たパラフィンドレス、鳥の羽根や嘴を使い日常性の中に棲む「紛争」や「災害」への予感を孕んだ空間の提示であり、そこには彼女が一貫して追求して来たテーマであるセキュリティ・ブランケットという人類への慈愛の哲学が覆い隠されています。また今回は彼女の新作の油彩作品も多数発表されます。

ぜひご高覧ください。

セキュリティ・ブランケット18a  のコピーセキュリティー・ブランケット-18a    Oil on canvas 65.2×53.0cm(F15) 2018

仮設住宅-18a のコピー    仮設住宅-18a    Oil on canvas 45.5×38.0cm(F8) 2018

 

 日常を際立たせる必要があった。

狂気のような状況も日々の暮らしの中に蔓延して繰り返されれば、それはもう日常となって当たり前の風景となっていく。童話にあるように現実から大きく飛躍する視覚を強いる展示は、私たちの身辺に直面する不整合なカタチである。

被爆があって災害があって放射能があって、また干ばつや内乱で土地を追われた同胞が異郷の地で生き抜くために、大切な記憶と自らの起源を失うことなく守らなければならない。羽のテーブルクロスは安心防衛毛布となって内部で守り忍ばせる。

そして新しい歴史を記録する。

松下誠子

 

 

 

 

 

2018 08/04

熊倉涼子 個展「Pseudomer」を8月25日より開催致します。

 2016年に開催した「PICTOMANCY 」より2年の歳月を経て、新たに加わったモチーフ「人類が世界を解明するなかで一度は生まれ、科学が発達する中で忘れられていった「似非(pseudo)のかたち」による静物画の新作展です。ぜひご高覧ください。

The Earth   Oil on canvas / 45.5×37.9cm / 2018

The Earth     Oil on canvas / 45.5×37.9cm / 2018

 熊倉涼子の静物画の制作は、モチーフとなる物体を「作る」「組む」「撮影する」ことからスタートします。

 何度も練り直していくうちに、制作前に集めた図版から得た形態、そのイメージの持つ意味に対する「ずれ」や「ねじれ」といったエラーを発生するのですが、あえてその都度修正されることなく組み続けられます。

そしていくつものフィルター(作家の観点や手跡による)によって、オリジナルの形態や意味からどんどんかけ離れていき、最終的には似て非なるものになりますが、それは熊倉自身にとって「劣化コピー」というより「伝言ゲーム(時間の経過を含む)」に近いのだそうです。

 このような制作プロセスは、見たままをそのまま忠実に描いたつもりでも、写真とは別の世界が出来上がる「写実的に描くこと」への根源的な問いかけや新たな気づきもたらします。

今回モチーフとして新たに取り上げるのは、宇宙や地球、信仰にまつわる、古代の人々がこの世界について思い描いては更新を繰り返してきたかたちです。これらは彼らが実際に目にした事象と想像が混ざり合ったもので、事実とは似て非なる「似非(pseudo)のかたち」と言えます。

 前回までに取り上げた『ぬいぐるみ』は、熊倉の画面の中で、実際の生き物より生々しく描かれました。生き物ではないはずのぬいぐるみが「艶めかしい」あるいは「死んだような」印象を鑑賞者にもたらしました。

 本展「Pseudomer」で取り上げる「似非のかたち」が、熊倉の小宇宙(モチーフ台)で何度も組み上げられるプロセスで生じた「ずれ」や「ねじれ」をも忠実に描かれることでもたらされる、本物よりもリアルな真実味や、未開の新しい概念の発見をご期待ください。

Still Life with Reproductions of Portraits  Oil on canvas / 40.9×31.8cm (F6) /  2018

Still Life with Reproductions of Portraits     Oil on canvas / 40.9×31.8cm (F6) / 2018

 

熊倉 涼子 Ryoko Kumakura

 1991  東京都生まれ

2014  多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業

 

〈受賞歴〉

2017  FACE 2017 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選

2014  多摩美術大学卒業制作展 福沢一郎賞

2013  平成25 年度 日本文化藝術財団奨学生

2011  第47 回神奈川県美術賞 準大賞受賞

 

 〈個展〉

2016  「PICTOMANCY」 RED AND BLUE GALLERY、東京

2013  「Frame In-out」 ギャラリーKINGYO、東京

 

 〈グループ展〉

2018  「DI-VISION/0」 熊倉涼子・永井天陽 二人展 TAV GALLERY、東京

  「ANOTHER LENS 新たな視点」 熊倉涼子・白井里実 二人展 JR上野駅 Breakステーションギャラリー、東京

2017  「密柑山スケッチブック」 (リトグラフ展) See Saw Gallery + hibit、名古屋

  「そ」 ( 日本文化藝術財団奨学生展) 京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパス、東京

2016   「吉原芸術大サービス2016」 旧吉原地区、東京

2015   「シブヤスタイル vol.9」 西武渋谷店美術画廊、東京

  「シブカル祭。 2015」 パルコミュージアム、東京

  「ART OSAKA 2015」 ホテルグランヴィア大阪、大阪

  「ASIA WEEK NEW YORK」 Bernarducci Meisel Gallery、ニューヨーク

2014   「THE ART FAIR +PLUS -ULTRA 2014 -ULTRA Category-」 スパイラルガーデン、東京

  「PLANET JAM」 MASATAKA CONTEMPORARY、東京

  「吉原芸術大サービス~春一番~」 旧吉原地区、東京

  「That I shall say good night till it be morrow.」 新宿眼科画廊、東京

 

 〈アートフェア〉

2018  「ART NAGOYA 2018」 ウェスティンナゴヤキャッスル、名古屋

2017  「ART NAGOYA 2017」 ウェスティンナゴヤキャッスル、名古屋

2015  「ART OSAKA 2015」 ホテルグランヴィア大阪、大阪

2014  「THE ART FAIR + PLUS-ULTRA – ULTRA Category-」 スパイラルガーデン、東京

 

 〈その他イベント〉

2017  和光大学クリエイティブ特別講義

2016  個展関連トーク 林道郎(美術史家/上智大学教授) × 飯盛希(批評家)

2018 02/24

 この度、RED AND BLUE GALLERYでは、榎本文夫 展「108本の枝」を3月9日(金)から24日(土)まで開催します。榎本文夫はこれまで主に商業施設やエキシビジョン空間のスペースデザインや家具や照明器具のプロダクトデザインを数多く手がけてきました。また近年は国産のタケ集成材を使った家具の開発をきっかけに環境問題に関心を持ち、その後東北のスギを使った家具の開発の仕事を通して日本の林業の現状を知り森林の未利用材の有効活用にも興味が広がり、現在は国内の林地残材の利活用や手づくりによるものづくりを研究しています。
 今回の展覧会では榎本の日本の森林問題への探究心を投影しながらも、曰く「きづくりてづくりものづくり」をコンセプトに、身近に落ちている枝を自然の造形を生かしながらナイフ状に削ったものを108本並べます。ぜひご高覧ください。
<作家略歴>
1957年   東京生まれ
1979年   東京造形大学造形学部卒
1980年   クラマタデザイン事務所勤務
1986年〜    榎本文夫アトリエ設立
2002年〜 駒沢女子大学人文学部教授
榎本文夫アトリエのホームページはこちらからどうぞ。
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2018 01/11

今年もアートナゴヤに出展します。

今回はHee-Jeong Jangのスーパーリアルでコンセプチュアルな作品群を主に、昨年好評を得た熊倉凉子の油彩作品と辰野登恵子の版画作品を展示します。

お近くにお寄りの際は是非お立ち寄り下さい。

御招待券をご希望の方はご連絡お待ちしております。

http://www.artnagoya.jp

logo時間なし

 

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Hee-Jeong Jang   Between White and Black  40x40cm Mixed Media on Canvas 2017

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                 Ryoko Kumakura  Still Life with Cut and Pasted Dog, Stars, Chain, and Table  72.7×60.6cm(F20)
                 Oil on canvas 2017

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Toeko Tatsuno  AIWIP-22  79.5×60.7cm Lithograph on Paper 2012

2017 10/30

 この度、RED AND BLUE GALLERYでは味岡伸太郎展「富士山麓20景之内五」を11月10日(金)から開催します。今回の展覧会は味岡が富士山麓1合目付近20カ所から採取した土をつかった大判のドローイング20点の内15点を豊橋のギャラリーサンセリテ(会期11/3-26)、内5点を弊ギャラリーの2会場で展示します。

  長年にわたり味岡は採取した土に木工用ボンドを混ぜ綿布に定着させて「絵画」として発表してきました。昨年の「あいちトリエンナーレ2016」では「峠へ」と題し、愛知県と接する静岡、長野、岐阜、三重との県境70カ所の断層部分から採取した土による作品を発表し、壮大で豊かな土の世界を示しました。今回の採取地である富士山麓は、27年前に味岡にとって土に関わる事になったゆかりの地であり、また味岡が住む豊橋と東京の中間点としての象徴的な場所です。

  東京では久々となる味岡伸太郎展をぜひこの機会にご高覧くださいますようよろしくお願い申し上げます。

富士山麓20景

印野

  富士山麓20景之内 印野 (綿布・土 178×152cm 2017)

印野採取地

 

2017年の熱い夏が始まった。土との関係が始まったのも、1990年の熱い夏だった。

「富士山麓・上九一色村(現、南都留郡富士河口湖町)豊茂。その牧草地の草を剥ぎ、20m×6mの土を露出する。その中に60cm×17m深さ1mの溝を掘る。掘り出した土をふるいにかけ、石をサイズごとに選別して山にする。自然の大きさと強さと量に、うっかりするとくじけてしまう単調で体にこたえる時間が果てしなく続いた後に、土や石のサイズが違う5つの山が残った。我々が毎日足にする大地の見えない姿を教え、自我を捨て自然の在り方に身をまかせ、ひたすら行為することで自づと導かれる姿を確認する作業である。行為の終了した翌日の未明、富士の裾野から昇る日の出を受け、刻々変わる富士の色をバックにたたずむ、富士の火山灰や溶岩で出来上がった5つの山。これも、まぎれもなく富士の一つの姿であった。(富士山麓地質調査/1990年8月25日)」

 あれから、すでに27年。土との関係も深まり、再び、富士山麓に土を求めた。今回のプランは富士を右に見て一周、露出した地層から、一地区、天地左右、約45cmピッチで3行3列、計9種の土を採取し、約160x180cmの綿布にドローイングする。

 東京と愛知県豊橋市で同時に発表する。その中間点の象徴的な場所として、富士を選ぶことに時間は必要なかった。おおよそ山麓の一合目を目安に一周し、工事や自然の崩落、浸蝕で露出した地層を探して採取する。

 27年前の豊茂にも再び訪れた。辺り一面牧草地で土は露出していない。富士の一合目は牧草地も山林も皆富士に向かってなだらかな傾斜地である。土の採取出来るところはほとんどない。それは、自然がのこり、破壊が進んでいないということでもあり、古くに開け安定した土地ということでもある。

 なんとか、豊茂でも採取した。その他、20地点で採取することができた。富士山の周辺は、当然とはいえ、富士の噴出物が堆積したものである。その多くは濃い茶色から黒である、色の変化は少ない。そのことは、27年前の「富士山麓地質調査」の経験で分かっていた。その通りの土が採取された。

 地層を選ぶことはない。採取可能な地層があれば、迷わず採取する。色彩は描くことによって生まれ、実体を持つものである。実体を持つ色が大地に広がっているのではない。土そのものの色調が豊かならば、目はそちらを見がちである。しかし、その変化が些少であれば、かえって目は描く行為に向かうだろう。

 20地点で20作品。内、東京に近い地点で採取した土による5点が東京、残り15点を愛知県豊橋市で展示する。土を求めて彷徨った五日間、右手に見えるはずの富士は一度も姿をみせなかった。これから始まるドローイングの日々は、私もこの夏、初めて見る豊かな富士となるだろう。

(富士山麓20景/2017年8月6日)

 

味岡伸太郎プロフィール

1949 / 愛知県豊橋市生まれ 「美術に係わることでデザインが大衆に迎合しない。デザインに係わることで美術が社会との接点を見失わずにすむ。 美術とデザインが造る山の稜線上を歩け。どちらへ足をとられても谷に落ちる」画家・山口長男からなげかけられた言葉 が活動の基準になっている。 現在は精神的にも、物質的にも自然を主題にした美術と、タイプフェイス・タイポグラ フィを主にしたグラフィックデザイン。建築のデザイン等を並行して続けている。

【主な個展】

1972 / 1977 / 紅の木画廊、豊橋

1979 / 1981 / ギャラリーL、豊橋

1980 / かねこ・あーとギャラリー、東京

1982 / 座北島、豊橋

1983 / 鎌倉画廊、東京

1986 / 1987 / 1994 / 2000 / 双ギャラリー、東京・吉祥寺

1989 / 西武百貨店、豊橋

1990 / 1992 / 1993 / 1994 / 1995 / 1996 / 1997 / 1998 / 1999 / 2000 / 2001/ 2002/ 2003 / 2004 / 2005 / 2006 / 2007 / 2008 / 2009 / 2010 / 2012 / 2013 / 2014 / 2015 / ギャラリーサンセリテ、豊橋

1992 / 1996 / Galerie Tiller、ウィーン

1993 / 1994 / 1995 / NICAF YOKOHAMA / パシフィコ横浜、横浜

1997 / NICAF / 東京ビックサイト東京国際展示場、東京

1999 / NICAF / 東京国際フォーラム、東京

1994 / アートフェラーナ、浜松

1995 / INDEX GALLERY、大阪

1995 / 2001 / GALLERY APA、名古屋

1999 / 2002 / GALLERY HIRAWATA、藤沢

2000 / 夢創館、神戸 2000 / TAKADA Gallery、San Francisco

2001 / 2003 / ギャラリーなうふ、岐阜

2004 / アートフォルム佐鳴湖VIEW、浜松2014 /

ギャラリー入船、豊橋

【その他のグループ展、アートフェアなど】

1975 / 1976 / 1977 / 墨人展(書) / 京都市美術館

1978 / 等迦会展 /瑛九賞 / 東京都美術館

1979 / 現代日本美術展 / 東京都美術館・京都市美術館

1982 / 舞「神座」 演出・舞台衣装 座北島、豊橋 / 中田島砂丘 / 西武 City8、浜松

1982 / 日独芸術交流展 PERFORMANCE「目と耳と口」 / 西武 City8、浜松

1988 / 色・形・音をめぐっての三週間 / 双ギャラリー、東京

1990 / WAVE OF ENERGY / 富士山麓、山梨県上九一色村

1991 / 「無冠の表現回路 エコロジーアートへ」展 / 名古屋電気文化会館 COLOR SAMPLE 採集地:豊橋/高塚海岸~嵩山町

1991 / 1992 / 「自然との対話・自己との対話」 / 稲沢市荻須記念美術館

1992 / 二つのモニュメントのプロジェクトと新作展 / ギャラリーサンセリテ、豊橋

1992 / モニュメント / 愛知県立豊橋西高等学校

1993 / インスタレーション / 豊橋市立吉田方中学校、豊橋

1993 / インスタレーション / 茨城県岩間町岩間分校跡、茨城県岩間町

1994 / コラボレーション(多田正美) / ギャラリーサンセリテ、豊橋

1995 / 日本現代美術作家7人展 ブルガリア国立聖キルリ&メトディ美術館、ブルガリア・ソフィア

1995 / SOH 10周年展・連鎖・SIX ARTISTS“連環” / 双ギャラリー、東京

1996 / 現代日本のアート7つの点 ハンガリー国立民族博物館、ブダペスト日墺現代美術作家交流展 ニーダーエースストライヒ モダンアートドキュメント センター オーストリア・ザンクト ペルテン

1997 / 表出する大地展 / 広島市現代美術館、広島

1998 / 国島征二・味岡伸太郎展 / 美浜の家、愛知・美浜

1998 / 「日本画」純粋と越境・90年代の視点から / 練馬区立美術館、東京

2000 / 市制50周年記念 アートでたんけん!絵画の世界へ 刈谷市美術館、愛知・刈谷市

2003 / NATURE WONDERLAND 2003 / 愛知こどもの国、 愛知・幡豆町

2004 / アートフォルム佐鳴湖VIEW エントランス、浜松

2005 / 双ギャラリー20周年連続展 / 双ギャラリー、東京

2009 / Shanghai New Ink Painting Art Exhibition / 多倫現代美術館、上海

2010 / 双ギャラリー25周年記念展 / 双ギャラリー、東京

2012 / あいちトリエンナーレ地域展開事業「現代美術展inとよはし」豊橋市美術博物館、豊橋 土祭 / 栃木県益子町石蔵 現代美術展ART田ノ嶋39 / 愛知・新城田ノ嶋、ギャラリーサンセリテ・豊橋、双ギャラリー・東京、アートフォルム田町サロン・浜松

2014 / インスタレーション〈「穹」愛知ノートバージョン〉 / 愛知・新城田ノ嶋

2015 / 愛知ノート -土・陶・風土・記憶- / 愛知県陶磁美術館、愛知県瀬戸市

2016 / あいちトリエンナーレ2016 / 愛知県美術館

2017 / ワークショップ「陶磁の魅力丸ごと体験事業「土の色発見・楽焼作りと茶会体験 土・色・茶の湯」

収蔵 豊橋市美術博物館